これは私が大学生の頃、女子寮で生活していたときのお話です。
(前回の記事はこちらから
女子寮物語②なぜ1人で過ごすことが好きな人間が女子寮で生活できた? )
さてさて、入寮してすぐに私たちを待っていたのは恐怖のイベントでした。
恐怖のチアリーディング
伝統のチアリーディング
入寮させられてまず一年生がやることが、チアリーディングの練習。
というのも、5月の頭に大学で体育祭があるのだが、
その開会式で女子寮の新一年生がチアリーディングを発表するのが伝統だとのこと。
そ、そんなの聞いてないよ!!!と思っても、練習は始まります。
練習は二年生の先輩方がみてくれていました。
曲は先輩が決めてくれたおジャ魔女どれみの「おジャ魔女カーニバル!!」。
一年生の中でダンス経験者の人も二人ほどいたのでその子たちを中心に振り付けを考えるところからスタート。
いつ練習するのかというと、大学が終わった後の夕方や夜ご飯を食べた後の時間に
ロビーで集まって練習。
さらには朝大学が始まる前に練習する、朝練もやっていました;。
「なぜチアの練習をしなきゃならんのだ??」という最大の謎を抱えながら練習していましたが、
さらに追い打ちをかけることが、それは先輩が怖い。
厳しいし無理難題をいう二年生
練習は先輩がみてくれる時間というものもあったのですが、
まあ――――厳しい!
練習が始まった途端、笑顔がなくなり真顔で練習をみて
踊り終わったらダメ出しの嵐。
まとまりがないとか踊りに統一感がないとか、
これはまだいいのですが、踊る会場はセットがされている場所があるが
その下に電流が流れているから絶対に落ちないようにあんまり広がるなとか
謎な指示ばかり;。
練習のキツさと先輩のキツさにみんな不満たらたらでした。
一年生は「お部屋周り」といって、全てのお部屋にお邪魔して先輩に挨拶して
スタンプを集めるスタンプラリーも並行してやっていたのですが、
そのときの先輩はめっちゃ優しくて穏やかに接してくれるのに、
チアになるとめっちゃ怖い、これもまた謎現象でした。
事前発表でまさかの・・・!
体育祭は五月の頭にあるのですが、
そこで発表する前に、4月の終わりころに開かれる
女子寮の新一年生歓迎会で3年生4年生の先輩がたにもみてもらって確認してもらうとのこと。
まずはそこに向かって必死に練習していました。
そして歓迎会当日。
先輩方はすごくイキイキして楽しそうにしていました。
一年生は、
チアの発表がある・・もし全然ダメって言われたらどうしよう・・なんて考えつつ
それでも優しく迎えてくれていたので、和やかに会に参加してました。
そして歓迎会の終盤になり、チアリーディング発表のときが・・・!
一年生は先輩方に向かってみんな並んでいました。
そして二年生がいうのです
「これから発表してくれるチアはいつ披露するものですか?」
ダンスを考えてくれてみんなをひっぱってくれていたリーダー的な子が
「体育祭で踊るためです」と言います。
すると、ざわざわ、ニヤニヤする先輩方。
「みなさんは体育祭ではなく、今日の歓迎会のために踊るんですよ」と二年生。
一年生全員「?????」
二年生「ごめんなさい!!どっきりでした!!!!」
といって「ドッキリ大成功」と書かれた垂れ幕をもってでてくる先輩方。
「え~~~~~!!!!!!」
そうこれは女子寮の伝統のドッキリ。
体育祭で踊るなんてことはなかったのです。
もう一年生も二年生も何故か泣き出す事態。笑
きっと一年生同士で仲良くなってもらうためとかそんな理由で始まった伝統ドッキリなんでしょうが、少々規模が大きすぎないか?笑
二年生の先輩が無理難題をいって困らせるというのも伝統の一つとのこと。
そのあとすっごく謝ってくださってました。
そして体育祭で踊ることはないチアを
歓迎会の最後にみんな笑顔で踊って、伝統のドッキリチアリーディングが終わりました。
いま考えればものすごく悪しき風習。笑