「今日の夜ご飯、何食べたい?」と聞くのが問題だらけだった話

 

「今日の夜ご飯、何食べたい?」

世の主婦たちがどんなにこの言葉を言ってきたことか。

そして大抵の場合の返答はこれ。

「なんでもいいよー」

 

そうして私たちは頭を悩ませるんです。

「なんでもいいってなんなの?!」

そうして聞かなきゃよかったと思いながら

夜ご飯を作ったら

「えー今日はこれの気分じゃなかった」と。

おいおい!「なんでもいい」と言ったのはあなたではないか!

 

でもちょっと待ってください。

もしかしたら、私の「今日の夜ご飯、何食べたい?」の問いかけに

問題があったのではないか?

 

「今日の夜ご飯、何食べたい?」と聞くのが問題だらけだった話

間口が広い質問には思考のしようがない

「今日の夜ご飯、何食べたい?」と突然聞かれても

答えられないのは仕方のないことです。

朝起きて、「今日は絶対に◯◯を食べるんだ!」と決めていたとかだと

話は変わってきますが、大体の場合はそこまでこれが食べたいって思いながら生活していないんです。

そんなところからいきなり夜ご飯の話をされても

頭が夜ご飯モードではないので考えられないのです。

一日仕事をしていたり、学校に行ってきたりと忙しく過ごしている中で

突然ご飯の話をされてもすぐに切り替えて思考することが難しいんです。

でも本当は今日一日過ごしてきた中で

大体どんなものが食べたいというのが脳の片隅にはある状態だと思うんです。

例えば、「今日は暑い日だったなあ」となればさっぱりしたものを食べたいという状態になっていたり、

元気がないなあと感じていたらスタミナのつくものを欲していたり。

そんなことを想起させるような質問を工夫して投げかけることで

相手が何が食べたいのかを引き出す必要があったのです。

 

具体的な例を交えて質問を投げかける

もし、冷蔵庫に豚肉があったとしましょう。

そうした場合、「今豚肉があるんだけど、回鍋肉とポークチャップどっちがいいかな?」って

もう具体的に料理名も入れて聞いちゃうんです。

その時の二択で選んでもらってもいいですし、それは嫌と言われたら

ジャンルで聞いてみるんです。

「ちょっとこってりしてたかな?さっぱり系の気分?」など。

どんどん質問していく。

「何がいいの?」ではなく「◯◯はどうかな?」と

具体的な例を交えて提案していくスタイルです。

そうしていったら、なんかこんな気分かな?と出てくるわけです。

ジャンルや気分が聞けてらあとはこっちのもの。

その方向性で進んでいけばいいのです。

 

「今日何食べたい?」というワードを使って

自分の思考を休ませようとすると結果とんでもないしっぺ返しが待っている時がある。

でも聞き方を変えるだけで

自分の思考の時間も減らして、相手の食べたいものへ近づけることもできる。

そう思うとちょっとしたゲーム感覚で聞くこともできるかも?

ゲーム感覚にするにはどうすれば良いか、あれ、

でも結局自分で思考していることには変わりなくなってしまうか。

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